プログラマ経験半年

2月に契約社員として某ベンチャー企業に入ってから、はや半年が経とうとしています。

昨年12月から今年1月にかけての3ヶ月は調査関係の仕事が多く、ライブラリや仕様について調べ物をしていました。
その後、多少は仕事を任せても問題ないと判断していただけたようで、2月と3月は上司の監督下で受託プロジェクトの1モジュールを受け持たせてもらって、フルタイムで仕事をしました。
そして4月から現在までは学校のスケジュールとの関係で、週に3日のペースで出社して会社のメインプロダクトであるwebアプリケーションソフトウエアのdebugと機能追加作業に従事しています。


この半年間のプログラマ体験を通じて、自分の書いたプログラムを通じて、お客様のビジネスに貢献することができるというのは想像以上にやりがいのある仕事であると感じました。
その一方で、自らのコードが原因でエンドユーザに迷惑をかけたり、勤め先の企業の評判を落としてしまったりする可能性のことを考えたりして、プログラミング作業そのものの困難さや複雑さ以上に緊張を感じる瞬間が多いためか、会社から家に帰ると強い疲労感を感じることも少なくなく、仮に9時5時のペースで働いたとしても、決して楽な仕事ではないことも実感しました。


これまで、駆け出しプログラマなりにいろいろと考えて、作業中のコードの全体に占める位置づけを意識しつつ、一般的に言われているようなプログラミング上の注意点に配慮して作業してきているつもりです。また、これからもいろいろと本を読んだり人のプログラムを読んだりして座学としての知識は増えて行くと思います。
しかし、その知識を適用する際の「巧みさ」といった、いわば「勘」に類するような能力は、今後継続的に成長させていけるものなのか、それとも早晩頭打ちになるのか、非常に不安な気持ちを抱いているのも事実です。
ハッカーと画家」ではありませんが、もしプログラミングという仕事が芸術的要素を多分に含んでいるのだとしたら、逆に自分の天分に相応な仕事というのは、単純に品質と価格の比較によって容易に他の人間のそれと代替可能な種類のものであり、ダンピングでもしない限りは、ゆくゆくは中国やインドの低廉な労働力によって日本人の手から離れていくようなものではないのか、といった不安です。