Google Appsへのメール・インポート

Googleでは、メール・データをGmailに統合するためのツールとしてGoogle Email Uploaderを提供しています。ところが、Windows 7 Pro (64-bit) 上のOutlook 2007に保存されているメールをインポートしようとしたら、一見正常にウィザードを終えてアップロード成功のメッセージまで至るものの、実際にはアップロードできていないという問題に行き当たりました。本来は時間がかかるはずのアップロード画面でプログレス・バーが一瞬で消えてしまいます。

ありがちな回避策ですが、Thunderbirdをインストールした上で、まずOutlookThunderbirdへのインポートを実施し、さらにThunderbird上のメールをGoogle Email Uploaderでアップロードする2段階のインポートを行ってみたところ、エラーが出つつもアップロードに成功しました。添付の有無やメールの長さにも依存すると思いますが、5000通強で2時間弱の時間がかかりました。


ところで、Email Uploaderが使えるのはAPIの制限によりGoogle Appsのメール・アカウント*1に限られ、通常のGmailアカウントに対しては使用できません。調べた範囲では、Email Uploaderを使わない方法が2つあるようです。

1つ目は、IMAPGmailにアクセスした上で、ローカルのMUAからGmail上のフォルダ(実際にはラベル)へメールをコピーする方法。単純明快でよいのですが、自分がOutlook 2007で試したところ文字化けしてしまいました。エンコードが正しく指定されないだけではなく、インポート済みのメールに対してブラウザのエンコード指定を変更しても元のメッセージを復元できませんでした。

もう一つは、webメールなり自分のサーバーなりにPOP3が有効なアカウントを用意する方法です。用意したPOP3アカウントにメールを一度インポートした上で、さらにGoogle Mail Fetcherを使ってGmailにインポートします。POP3アカウントを用意するのが面倒なので、自分は試していません。

*1:無償であるstandard版でもEmail Uploaderを利用できました。