[]インターン生 尊敬すべき人物 さらに幸運について

ここしばらく、インターン生2人が職場に来ていたが、金曜日が最後だった。



彼らは朝早くから会社に来て学生同士でディスカッションをしていたり、自分がインターンシップに参加していた時よりも、はるかにまじめに取り組んでいて頭が下がる思いだった。



実を言うと、私たち新入社員も、新人研修の総仕上げともいうべき合宿研修に向けて資料を作成していて、それなりに忙しい日々を送っている関係で、金曜の夜に開かれたインターン生の送別会は失礼させていただいた。





ところで、その資料作成があることもあって、最近は始業時間の2時間ぐらい前に出社して作業しているのだが、デスクでPCを立ち上げ、社内用のチャット・クライアントを起動すると、早朝にもかかわらず、いつもある同期の社員(仮にAさん)が既にログインしている。私のデスク周辺では隣の部署のマネージャーの出社が一番早く、ここしばらくはその人よりも早く出社しているので、自分の出社が一番乗りになっているが、過去に今以上に早く出社したときも含めて、いまだかつてAさんよりも早く出社できたことがない。(Aさんは、その後も終業時刻までオンラインなので、自宅から接続しているということではなさそうだ)



出社時刻の早さを競うなどというのは、残業時間が長いのを誇るというのと同様の馬鹿らしさを孕んでいるが、彼女に限って言えば、稼働時間が1時間長ければ1時間分、2時間長ければ2時間分の生産活動を行っていることが確信できるので、ついつい意識してしまう。



彼女とは研修で同じグループに入ったこともあって、少し話をしたこともあるが、何をするにも、効率よく作業するにはどうしたらいいかを考えてから行動しているのが常に伝わってきて、些細なPC操作の様子などからも、彼女の手際の良さを容易に理解できた。また、大変な努力家であるようで、情報系卒業でもないにも関わらず、入社2ヶ月の段階で、社内の主要製品について、一通り内容を把握していて驚かされた。「アプリケーション・サーバー」という言葉を聞いたことがないというようなレベルからスタートしたことを考えると、猛烈な努力で急峻な学習曲線を駆け上ったことが分かる。

同僚として頼もしさを覚えると同時に、ライバルとして深刻な脅威を感じる。いやはや。





もっとも、彼女に限らず、入社して以来、先輩社員だけでなく、同期の中にも尊敬すべき人物に何人か出会っており、何曜日のことだったかすら覚えていないが、先週のある日の帰り道では、そんなことを考えながら帰宅したこともあって、自分の幸運さを改めて自覚し、たいへん幸福な気持ちになった。



調子に乗ったついでに、さらに増長しておくのであれば、少しずつでも素直に他人を尊敬する気持ちになれるようになってきた自分の成長についても喜ぶべきなのかもしれない。





ところで、今までの人生でも、研究や仕事上の能力とは別なことで、「こいつには敵わないな」と打ち負かされるような人物もたくさん出会ってきた。どちらかというと、そちらの方がよほどblogで紹介して自慢したいような気もするのだが、あまりに個人的な事情が関係しすぎていて説明が困難だったり、あるいは相手のプライバシーを不用意に公開してしまうのも躊躇われるので悩ましい。