メールアドレス廃止

******@a2-mbn-or-jp

のアドレスを廃止した。


これは,中学生だった1997年1月6日から約10年2ヶ月に渡って使ってきたもので,当時のメディアバンクネットワークのというソフトバンク系のプロバイダのドリームネットというサービスのものだった。メディアバンクは,その後NTTグループに買収されて社名がドリームネットに変わり,しばらくは併存していたものの,個人向けサービスは2005年にOCNに完全統合された。接続サービスそのものは,だいぶ昔に解約していたが,単に古いアドレスを維持するというだけの目的のために毎月250円(+ウィルスチェックの300円)を支払ってきていたが無駄に思えたのと,管理が面倒なのとで廃止することを検討していた。

ここ数年は,新しく知り合った人にはすべて大学のメールアドレスを教えており,メーリングリストやオンラインショッピングなどではGmailを使っているので,最近ではSpam以外のメールが届くこともなく,廃止に大きな問題はないはずだが,長年使ってきただけに色々なシーンで人に知らせ続けてきたもので,いきなり解約するわけにもいかない。この10年で,住所は6回,電話番号は10個以上使ってきたが,このメールアドレスだけは単一のIdentifierとして維持してきたので,このアドレスしか知らない古い知り合いが,何かの拍子にメールを送ってくる可能性もある。メッセンジャーmixiといったバックアップが効く相手ならまだしも,メールアドレスしか連絡先を交換していない相手も少なくない。アドレス消滅と同時に関係が消えてしまうのは残念だ。

実際,しばらくアメリカの大学で遊んでいたときに友達のルームパーティーに行って,かなり酒が入っていたところで,そのころ連絡先として使い始めたばかりの大学のアドレスを,うっかりfoo@bar.wasedajp.ac.jp(正しくはfoo@bar.waseda.jp)と書いて渡してしまい,たまたま共通の知人が現れるまで,海を隔てて音信不通に陥ったという経験がある。
そこで,念のためここしばらくを移行期間に設定して,廃止予定のアドレスに届くメールを監視し,古いアドレスにメールを送ってくれた人たちに,一通り新しいアドレスを教え終わったので,いよいよ今日をもって廃止の運びとなった。

無用にsubdomainが入っていたり,"mbn"を口で発音するとnbn,mdn,mbmなど様々な聞き違いを誘発するという点で,不便なアドレスだったが,長い間世話になった。単なるメールアドレスに感傷的になるのもおかしな話かもしれないが,このアドレスで送った様々なメールのことが,ふと思い出されたりして,OCNの会員ページで「解約する」ボタンを押す瞬間には「さようなら」とつぶやいてしまった。