「みんなの知識」をビジネスにする

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Wisdom of Crowdsをカネに変えるためには、何が必要か。

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する(文春新書)の著者である佐々木俊尚氏と、オウケイウェイヴ社長の兼元謙任氏の共著。



サービス提供者がマージンを取るかどうかに関わらず、ユーザーがコンテンツ作りの主体となる、いわゆるWeb 2.0的なコミュニティであっても、現実のWeb上のサービスを維持するには運営費などの資金が必要になる。そのためには、Wisdom of Crowdsを収益に結びつける必要がある。しかし、ユーザーが生み出したコンテンツが収益源となるために、コンテンツ・プロデューサーが作成したコンテンツから得られた利益を配分するという古いコンテンツ・ビジネスとは異なるビジネス・モデルを考えなければならないが、これは容易ではない。



ヒントとしては、特に日本では、インターネット・コミュニティに「嫌儲主義」的な風潮があり、最新の注意を払うべきである。「嫌儲主義」の克服に巧みに成功した例が「電車男」であり、失敗した例がAvexのノマネコ騒動(ref:のまネコ資料)。失敗しないためには、コミュニティとの対話を重視する姿勢が大切で、コンテンツ・プロデューサーとしてのユーザーを無視した行為に走ると、とたんに「炎上」してしまう。