メッセンジャーのID変更機能とtwitter
どこかで誰かが指摘済みに違いない事ではあるのだけど、twitterはMSNメッセンジャーに似ていると思う。メッセンジャーの機能のうち、twitterと似ていると思うのは、メッセージ(のやりとり)そのものではなくて、メッセンジャーの表示名を「kdoi@ゼミ中」などと変更できる機能。
MSNメッセンジャーなどでは、慣習(学生だけ?)として、友達一覧に表示される各自のIDの後ろに「@論文執筆中」とか「@授業中」などと自分の状態を書いておくことが多く、メッセンジャーで話しかける前に、相手の様子が大まかに分かるようになっていた。
ある友達のIDを見て、単に状態表示が「取り込み中」になっているだけではなくて、「@期末レポート徹夜中」などと書いてあると、自分のメッセージを「@○○ガンバレ」に変更して応援してみたり、あるいは、自分がTeXで困っているときに「@TeXどはまり中」などと書いておくと、それを見かけた詳しい人が助けてくれたり、またその逆だったり。
twitterでは、メッセンジャーにおいては、メッセージング機能に対して「従」に過ぎなかった「ID変更によるつぶやき機能」が「主」になり、その上で、
- 発言のログが残る
- ツッコミや捕捉の対象を明示することができて、スレッドを形成できる
という特長が追加された。それによって、より高度な形でつぶやきとツッコミによるコミュニケーションを取れるようになり、それこそが流行の要因であったように思う。
- つぶやき専用なので、メッセンジャーのID欄よりはスペースが大きいが、だからと言って、blogに書くほどの長さにはならない
というのも、歯切れの良い簡潔なやりとりを実現するためには重要だったのかもしれない。
twitterの流行が始まったころ、正直に言って、なぜあのサービスが人々に受け入れられるのかが不思議だったが、そのように考えると、自分なりの合点はいくような気がする。