EMobileの使用感

サービス開始当日の朝に入手してから,1週間使用してみた感想です。

  • 通信速度は十分に早い。
    • 特別な用途でもない限り,自分にとっては,もはや公衆無線LANサービスは不要かとも思います。モバイル・ブロードバンドとしてはWiMaxに期待していたのですが,携帯電話網による定額データ通信が普及してくると,もはや都市部でのWiMax需要は限定的になり,WiMaxは地方の人口非密集地域におけるディジタルディバイド解消などが主な用途となっていきそうな気がします。
  • (現時点での)サービス地域が狭い。
    • 横須賀線埼京線湘南新宿ライン)では,需要が高いであろう横浜駅プラットフォームでは電波状況が悪く,通信できませんでした。上り電車で横浜駅を出発して1分ほどしてから川崎〜新宿にかけては安定して通信できました。
    • 小田急に乗っていると,新宿から町田へ向かう途中で圏外に。
      • 通信が切れるまでpingを打ち続けてみました。途中でRTTが3秒近くになる地点。フレームの再送にしては時間が長い気がするので,基地局のハンドオーバー?

    • 出先でも自宅でも使いたいと思うような人は,まだ購入をためらうかもしれません。ただ,都心部では十分に使い物になるのは事実なので,一人暮らしの学生などは,ADSLやCATVを契約しなくても,EMobile一本で十分にやっていけそうです。
  • 使用開始までに時間がかかりました。
    • 付属のユーティリティソフトを正常にセットアップすることができませんでした。
      • カスタマーサポートに電話して「Windowsの標準的なサービスをいくつか手動で停止しているので,依存しているサービスを教えて欲しい」と伝えたのですが,「弊社のソフトウエアは完全に独立しておりますので,そのようなサービスはございません。」と言われて閉口しました。
      • 結局,必要だったのは"Reomote Access Connection Manager"。これが起動していなかったことが原因で,付属ソフトが新しいダイアルアップ接続の作成に失敗していた模様。
  • ロードテストに遭遇。
    • 購入当日の午後は巣鴨の地蔵通商店街へ散歩に出かけたのですが,そこでEMobileのデータ通信カードのロードテストをしている人と出会いました。下の写真の右隅に写り込んでいます。彼も我々の顔を撮影して,「どこか」へ送信していたので,これでおあいこ。
      • 彼はHPの大きなラップトップにUSBカメラを接続して,ビデオチャットをしながら商店街を歩いていました。話しかけてみたところ,「絶好調」とのことでした。