バフェットと美しい国

美しい国へ (文春新書)

美しい国へ (文春新書)

本棚に入れっぱなしになっていたが,まだ安倍晋三が総理大臣である間に読もうと思って引っ張り出した。
あとがきで,「本書は,いわゆる政策提言のための本ではない」と本人が言っているように,個別の議論が大雑把なので判断が難しい部分もあるが,組閣後の動きを知った上で読んでも素人目には違和感はなかったように思う。
本書で語られている「信念」のうち,未だ方針がつまびらかでないのは靖国問題への対応か。
ちなみに,本書には,「美しい国」についての明確な定義は書かれていなかった。


億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

オマハの賢人」Warren Edward Buffettの本。バフェット本。
Buffettに近い存在の人間による"Buffettology"の解説。Buffett流の「優良企業」の見抜き方と,その成長予測の立て方など。
本書と類書の違いは,著者曰く

バフェットの投資手法を紹介した本やレポートの著者たちは,ほとんどの場合,この点を見過ごしている。彼らによると,バフェットの関心は,消費者独占型の優良企業に投資をすることと,長期的な投資を行うことの二点だけで,買値がいくらになるかなど眼中にないかのようである。しかし,それは大間違いだ。

いくら優良企業の成長株を見つけられても,それを安いとき買うのと,高いとき買うのとでは,リターンが違ってきますよということ。
デイ・トレーダーのエッセイ本を寝転がって読むのには不要だとしても,まじめに書かれた投資本を読むたびに,「マクロ経済」と「企業会計・税務」について勉強する必要性を痛感する。学部時代に戯れに取得した日商簿記3級では歯が立たない。